ダイエット方法をあらためるべきか

体重がまた増えた。

 

ジムに通っていた時は、65kgまで絞れたにもかかわらず、69kgと実に4kgのリバウンドである。コロナの影響ですっかりジムに行けなくなってからは、一度退会して家でのトレーニングを目論んでいた。

 

しかし、惰性的な性格ゆえ自粛期間はたっぷりと自分を甘やかしてきた。家には数え切れぬほどの誘惑があることにあらためて気づいたのである。一度腰を下ろしたら二度と立ち上がれぬソファーに、目の前には誰も見ないが流しっぱなしのテレビがついている。冷蔵庫のビールは、いつでも手に取ってもらっても問題ないと言わんばかりにキンキンに冷えている。おかげで立派なビール腹である。

 

今回の件を通して一つ確かなことがわかった。私のような太りやすい体質の人間は、ジム通いは向かない。運動をやめたら太ることが証明されたわけだ。つまり、ジム通いを半永久的に続け、運動をし続けなければ意味がないのだ。

 

しかしどうだろう。これからの人生の中で、この先ずっとジムに通い続けるなんてことが考えられるだろうか。仮にコロナがこなかったとしても、いつかどこかの時点で退会していたに違いない。だとすると、やめた時点で5000円程の月謝を払って維持してきた体型は無駄に終わるということではあるまいか。

 

百歩譲って、私が自らの意思が固く毎日のトレーニングを欠かさないストイックな人物だとしても、終わるときがくるはずである。それは私の意思とは無関係に。例えば、事故によって全治1ヶ月のケガを負った場合、おそらくその習慣は途切れる、と同時に体型が元に戻る。

 

体重を増やさないことを目的としたジム通いは、相当にコストパフォーマンスが悪いと言ってよいだろう。では、外を走るのはどうだろうか。これも同じである。毎日20分以上のジョギングは内臓脂肪の燃焼には持ってこいと言われている。しかし、ジョギングという習慣をこの先ずっと続けるなんて不可能なのではないか。

 

仮に10年続けたとしても、11年目に走らなくなったら10年の努力が水の泡になる。そんなことを考えていたら、結局ダイエットは自分の自然な生活パターンの中に見出すべきだと思えてきた。

 

自分の自然な生活パターンとは何か。それは朝起きて、ご飯を食べて、寝ること。これほど不変的な生活パターンはないのである。つまるところダイエットの胆は食事なのだ。

 

これまでは消費カロリーを軸にダイエット計画を立ててきたが、摂取カロリーの制限に重きをおいてダイエットをやってみよう。

 

農林水産省のホームページには、成人男性の1日に必要なエネルギー量が記されている。成人男性でも活動量に違いがあるので、3つに分けている。活発な運動習慣を持っている人は3000kcalは消費するゆえ、それ相応の食べ物を食べることを勧めている。

 

私は普通=「座り仕事が中心だが、軽い運動や散歩などをする人」に当てはまりそうだから2000kcal~2400kcalである。

 

とすれば1日の摂取量を2000~2400以内に抑えれば、論理的には痩せるはずである。

 

摂取カロリーの早見表を見てみると、1日3食でなんとかギリギリ消費カロリーを下回る計算だ。

www.tanita.co.jp

 

となると、食事ダイエットで真っ先に削るべきは、間食であり、酒である。これは曲者だ。家にはビールもあるし、駅から自宅までの距離に3件ほどコンビニもあるからである。お気に入りのソファでテレビを見ながらの間食タイムが至福の時だ。

 

答えは目の前にある。朝昼晩だけ食べていれば太らないはずである。しかし、これを実践するのは辛い。摂取カロリーの制限だけでは耐えられず、ジムを利用して消費カロリーを増やす気持ちが痛いほどよくわかる。

 

走る方がともすれば楽なのではないか。

 

調べていくうちに憂鬱になってきた。ひとまずビールでも飲んで明日に備えるとするか。